★日米変身ヒーローがそろった日:シャザム!とシン・仮面ライダー
いま映画館で『シャザム!神々の怒り』と『シン・仮面ライダー』が上映されています。
日米のヒーロー映画で全くテイストが違うのですが、改めて“ヒーロー物における変身とは?”を考えるいい機会でした。というのそもそもアメコミには変身ヒーローというのが少ないからです。それは一体どういうことか?両者の“変身”を比較しながら解説しましょう。
目次
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アメコミ・ヒーローは基本、「変装」であって「変身」ではない
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シャザム!はアメコミの中でも珍しい変身ヒーロー
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変身ヒーローとしての仮面ライダー
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変身ヒーローが子どもの心を掴んだ理由
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アメコミ・ヒーローは基本、「変装」であって「変身」ではない
実はアメコミ・ヒーローに日本で言うところの変身ヒーローというのはあまりいないのです。例えばスーパーマンとウルトラマンを比較するとわかりやすいのですが、どちらも宇宙人です。でスーパーな人、ウルトラな人、、共に“超人”という意味ですよね。
ところが両者はまるで違うタイプのヒーローです。
ウルトラマンは、ハヤタ隊員という普通の人間がウルトラマンに変身します。
ハヤタの時の身体的スペックとウルトラマンのそれはまるで違う。ハヤタはハヤタの時には空を飛べないしスペシウム光線は出せません。ウルトラマンになるということは人間ハヤタでなくなるということです。
一方、スーパーマンは日頃はクラーク・ケントという人間として暮らしていますが事件が起こるとスーパーマンになります。しかしスーパーマンの変身とは背広からS字マークのついたコスチュームに着替えるだけです。クラーク・ケントはそもそも超人なので背広姿でも空を飛べるし目からビームを出します。しかしその正体を隠すため かつ スーパーマンのアイデンティティで活躍するためスーパーマンの衣装に着替える。消防士さんが火事の時に消防服を着るみたいなものです。だから変身というより変装に近いのです。
アメコミはこのパターンが多い。スパイダーマンのピーター・パーカーもスパイダーマン姿にならなくてもピーターは壁をよじ登れます。でもヒーローとしての象徴性・匿名性を保つためマスクを被っているわけです。
続きの目次
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シャザム!はアメコミの中でも珍しい変身ヒーロー
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変身ヒーローとしての仮面ライダー
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変身ヒーローが子どもの心を掴んだ理由
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- シャザム!はアメコミの中でも珍しい変身ヒーロー
- 変身ヒーローとしての仮面ライダー
- 変身ヒーローは子どもの憧れ
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