★保存版:マーベル映画、DC映画はいまこうなっている。<前編:マーベル篇>
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アメコミの2大巨頭による、4つの映画ラインが存在。
まずアメコミの大手にはマーベルとDCがあります、もちろんそれ以外のコミックもありますがまずこれが2大巨頭です。
それで
*マーベル:
アベンジャーズ、スパイダーマン、アイアンマン、X-MEN等
*DC:
スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、アクアマン、ジャスティス・リーグ等
が所属です。
次に映画になると現状こういうライン(=ブランド)が存在します。
*マーベル:
MCU=マーベル・シネマティック・ユニバース
SSU(SPUMC)=ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(ソニーピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターズ)
*DC:
DCU=DCユニバース
DCエルスワールズ
つまり映画については4ラインです。
フロー図はすぴ豊 作
マーベル映画は3ラインから2ラインに
映画のラインがなぜこんなにわかれているのか?について解説しましょう。
まずもともともアメコミ・ヒーロー物はキャラの権利を作者ではなく出版社が持ってます。だからアイアンマンとスパイダーマンを共演させることも可能です。こういう共演をクロスオーバーといいます。
さて映画についてなんですが、DCはある時期から大手映画会社のワーナーブラザース傘下になりました。従ってスーパーマンやバットマンの映画はワーナー映画として公開されました。一方マーベルは特定の映画会社傘下ではなかったので自社のキャラの映画化権を複数の映画会社に渡していました。
X-MEN、ファンタスティック・フォーの映画化権は20世紀フォックス(現20世紀スタジオ)、スパイダーマンの映画化権はソニー・ピクチャーズです。ところがマーベルは映画『スパイダーマン』や『X-MEN』の成功をみて、自分たちで映画製作部門を持ち、自分たちで自社のヒーロー映画を作りたいと思うようになります。そうして生まれたのが『アイアンマン』(08)でした。『アイアンマン』は大ヒットとなります。自信をつけたマーベルはコミックで人気のクロスオーバー手法を映画界に持ち込むことにチャレンジします。
それはマイティ・ソーやキャプテン・アメリカ等の他のヒーローを『アイアンマン』のように映画デビューさせ、彼らがチームとなるアベンジャーズの映画を作るというものです。
コミックでも映画でもクロスオーバー手法が成立するためには同じ世界観の中にキャラが共存している、ということが前提になります。そのためマーベルはMCUという世界観を設定し、その中で次々とヒーロー映画を作りだし、現在に至るわけですね。ちなみにマーベルはその後ディズニー傘下になったので、MCUはディズニー映画の1ブランドとなりました。こうしてMCUは『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン2』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』を経て『アベンジャーズ』を大ヒットさせます。ファンにとっては嬉しいのですが、ここで大きな問題が起こります。コミックの方ではアベンジャーズにスパイダーマンが参加したり、アベンジャーズとX-MENが戦ったりします。これも映画で観たい。けれど、先にも書きましたがMCU以前にこれらのキャラの映画化権を他の映画会社に渡していたため、
*X-MEN(デッドプール含む)、ファンタスティック・フォーは
20世紀フォックス(現20世紀スタジオ)
*スパイダーマンはソニーピクチャーズ
*アベンジャーズを核とするMCUはディズニー
の3ラインが一時期並行していました。なおニューラインシネマによる『ブレイド』3部作というのもあるのですが、これは08年の『アイアンマン』以前にシリーズ化が一旦終わったのでここではカウントしていません。
映画会社が違う以上、本来アベンジャーズ、X-MEN、スパイダーマンのスクリーンでの共演は観られないハズだったのですが、
2016年と2018年、2019年に大きな転機が訪れます。
この後の目次
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2016年スパイダーマン、MCU入り
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2018年SSU(SPUMC)始まる
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2019年の衝撃
※この記事の内容をまとめたフロー図(上の写真でホワイトボードに貼っているもの)は、この後に掲載しています。大きな字で読みたい人はご登録お願いします。