★保存版:マーベル映画、DC映画はいまこうなっている。<中編:DC篇>

アメコミ映画をこれから楽しもうと思っている人にとってネックなのは数の多さもさることながら、グループというかブランドが複雑なことではないでしょうか?アイドルでいえば48と坂、スニーカーでいえばNIKEとアディダス、プロレスでいえば全日、新日みたいに一口にアメコミ映画と言っても色々な系列があるわけです。
それをざっとご説明しましょう。極めてライト・ファン向けの解説です。
今回はDCについてです。
杉山すぴ豊 2023.03.17
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DCは今後2ライン

バットマン、スパイダーマン等を有するDCの映画については、今後

DCU=DCユニバース

DCエルスワールズ

の2ラインになりそうです。

この2つに触れる前に、その前になにがあったかふれてみましょう。

それまでのDC映画の事情について言うと、

<前編:マーベル篇>でもふれましたが、マーベルはDCとちがい、もともとワーナーという大きな映画会社のグループだったので、DCヒーロー映画は基本ワーナー映画として公開されてました。

フロー図はすぴ豊 作

フロー図はすぴ豊 作

その先駆けとなったのが1978年公開(日本公開1979年)の、クリストファー・リーブ出演×リチャード・ドナー監督の『スーパーマン』の大成功です。この『スーパーマン』はシリーズ化され80年代のアメコミ・ヒーロー映画と言えばスーパーマンでした。

そしてそれと交代するかのように1989年マイケル・キートン出演×ティム・バートン監督の『バットマン』が大ヒットとなります。90年代はバットマン映画がヒーロー映画の代名詞となります。

同じDC&同じワーナーだから、MCUみたいにスーパーマンとバットマンを共演させる映画も作れたはずなのですが、そういうことは起こりませんでした。

1998年『バットマン&ロビンMr.フリーズの逆襲』の中にスーパーマンの存在を示唆するセリフがあったり、一時期両ヒーローが共演する企画もあったそうですが実現せずです。

そしてDCはそれまでのバットマン映画を刷新し、2005年にクリスチャン・ベール出演×クリストファー・ノーラン監督による『バットマン・ビギンズ』を発表。大成功となります。

これからこのコンビによるバットマン=ダークナイト映画が作られていくわけですが、ノーラン監督は“バットマン以外にヒーローはいない”という前提での世界観だったので、DCユニバース的な映画には仕上がらなかった。

ノーラン版バットマンは2012年の『ダークナイト・ライジング』で終了となります。この年はMCUの『アベンジャーズ』が公開された年。ここでDCはMCU的なことをDCでも考え始めます。

幻に終わった?DCEU構想

DCEU=DCエクステンディッド・ユニバース

の略です。これは2013年のヘンリー・カヴィル出演×ザック・スナイダー監督の新スーパーマン映画『マン・オブ・スティール』からの一連のDC映画の流れを指します。

この作品を起点にDC版MCUを構築しようと。

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