★保存版:マーベル映画、DC映画はいまこうなっている。<中編:DC篇>
それをざっとご説明しましょう。極めてライト・ファン向けの解説です。
今回はDCについてです。
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DCは今後2ライン
バットマン、スパイダーマン等を有するDCの映画については、今後
DCU=DCユニバース
DCエルスワールズ
の2ラインになりそうです。
この2つに触れる前に、その前になにがあったかふれてみましょう。
それまでのDC映画の事情について言うと、
<前編:マーベル篇>でもふれましたが、マーベルはDCとちがい、もともとワーナーという大きな映画会社のグループだったので、DCヒーロー映画は基本ワーナー映画として公開されてました。
フロー図はすぴ豊 作
その先駆けとなったのが1978年公開(日本公開1979年)の、クリストファー・リーブ出演×リチャード・ドナー監督の『スーパーマン』の大成功です。この『スーパーマン』はシリーズ化され80年代のアメコミ・ヒーロー映画と言えばスーパーマンでした。
そしてそれと交代するかのように1989年マイケル・キートン出演×ティム・バートン監督の『バットマン』が大ヒットとなります。90年代はバットマン映画がヒーロー映画の代名詞となります。
同じDC&同じワーナーだから、MCUみたいにスーパーマンとバットマンを共演させる映画も作れたはずなのですが、そういうことは起こりませんでした。
1998年『バットマン&ロビンMr.フリーズの逆襲』の中にスーパーマンの存在を示唆するセリフがあったり、一時期両ヒーローが共演する企画もあったそうですが実現せずです。
そしてDCはそれまでのバットマン映画を刷新し、2005年にクリスチャン・ベール出演×クリストファー・ノーラン監督による『バットマン・ビギンズ』を発表。大成功となります。
これからこのコンビによるバットマン=ダークナイト映画が作られていくわけですが、ノーラン監督は“バットマン以外にヒーローはいない”という前提での世界観だったので、DCユニバース的な映画には仕上がらなかった。
ノーラン版バットマンは2012年の『ダークナイト・ライジング』で終了となります。この年はMCUの『アベンジャーズ』が公開された年。ここでDCはMCU的なことをDCでも考え始めます。
幻に終わった?DCEU構想
DCEU=DCエクステンディッド・ユニバース
の略です。これは2013年のヘンリー・カヴィル出演×ザック・スナイダー監督の新スーパーマン映画『マン・オブ・スティール』からの一連のDC映画の流れを指します。
この作品を起点にDC版MCUを構築しようと。