★『トランスフォーマー ビースト覚醒』最新予告編解説
米ラスベガスで4月24日から27日にかけて開催された、映画業界向けのイベント“CinemaCon(シネマコン)”のタイミングでトランスフォーマー最新作『トランスフォーマー ビースト覚醒』の予告編がリリース、日本でも公式予告編がお披露目となりました。
本作はいかなる作品なのか予告編をふまえ解説してみましょう。
目次
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新作の原作は「ビーストウォーズ」!
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元祖 クール・ジャパンなヒーロー
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過去作との時系列は?
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2大オプティマス共演の胸アツ・シーン
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新作の原作は「ビーストウォーズ」!
まず映画『トランスフォーマー』シリーズは2007年にスティーブン・スピルバーグ製作総指揮×マイケル・ベイ監督で1作目が公開され大ヒット。2017年の『トランスフォーマー/最後の騎士王』まで全5作と2018年にはそのスピンオフ『バンブルビー』(監督はマイケル・ベイからトラヴィス・ナイトに変更)が作られました。
基本的なストーリーとしては、惑星サイバトロンにすむ金属生命体“オートボット”と“ディセプティコン”の間で戦いが勃発し、両者の戦いは地球へともちこまれるというもの。トランスフォーマーたちは地球の乗り物に擬態しこの星の中にまぎれて住んでいるわけです。一応“オートボット”が善=ヒーロー、“ディセプティコン”はヴィラン。
オートボットはトラックに擬態するリーダー、オプティマス・プライムのもと人間と共闘しながら、“ディセプティコン”と戦っています。
【動画リンク】 映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』本予告(字幕版)
そして今回の『トランスフォーマー ビースト覚醒』は、もともとトランスフォーマーシリーズにおける“ビーストウォーズ”のラインを原作としています。
“ビーストウォーズ”は乗り物ではなく動物に擬態できるトランスフォーマーたちの一族。
リーダーはゴリラに変形するオプティマス・プライマルです。
ビーストウォーズのシリーズは日本でも人気があり、1997年CGアニメのシリーズ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』が放送されアニメもおもちゃも大人気でした。
元祖 クール・ジャパンなヒーロー
もともと“トランスフォーマー”は日本のタカラトミー発の変形おもちゃ(ロボットが乗り物になる)がルーツ。
それが全米で人気となりこれを基にしたコミック(マーベルからも出ていました)やアニメも大人気。アメリカではスター・ウォーズのおもちゃを展開しているハズブロからリリースされています。
そしてこれらを原作として超大作映画にしたのが、映画『トランスフォーマー』シリーズというわけです。2007年というのは『アイアンマン』の前年ですから、マーベル・シネマティック・ユニバースより長いシリーズとなります。
過去作との時系列は?
この予告からもわかるように、本作の舞台は1994年。映画1作目の『トランスフォーマー』が2017年と言う設定。スピンオフの『バンブルビー』が1987年の物語とされていますから、時系列的には
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1987年に『バンブルビー』で描かれた出来事
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1994年に『トランスフォーマー ビースト覚醒』で描かれる出来事
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2017年あら『トランスフォーマー』で描かれた出来事
が起こったということでしょうか?
本予告からわかることは、
★実は地球には、オプティマス・プライム率いるオートボット(乗り物擬態型)型のトランスフォーマーが来る前から、オプティマス・プライマル率いるビーストウォーズ型(動物擬態型)のトランスフォーマーがすでにいた。(ちなみに“オートボット”に対しビーストウォーズ型は“マクシマルズ”と言います)
★オプティマス・プライマル率いるビーストウォーズ型は“ユニクロン”と戦い、彼らから身を潜めて地球にいた。
★しかし、ユニクロンの脅威が地球に近づいてきた!オプティマス・プライム&オートボット軍団とオプティマス・プライマル&ビーストウォーズ勢は手を組み、ユニクロンと戦うことにした。
★ふとしたからポルシェに変形するオートボットのミラージュと知り合った青年とその仲間がこの戦いに参加する。
という感じですね。